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古典文学は、アジア世界との関わりのなかで成立した〈神と人間の交流の世界〉であり、近現代文学は、西洋世界との関わりのなかで形成された〈神と人間を峻別する世界〉である。この異質な二種からなる日本文学の全体像を解明できなかったために、国文学は凋落した。国文学の成立史を丹念に辿り、再生のための道筋を示す。
諏訪春雄(すわ・はるお)学習院大学名誉教授。文学博士。『日本王権神話と中国南方神話』(角川書店、2005年)、『天皇と女性霊力』(新典社、2008年)、『大地 女性 太陽 三語で解く日本人論』(勉誠出版、2009年)、『鶴屋南北』(山川出版社、2010年)、『折口信夫を読み直す』(講談社、1994年)、『霊魂の文化誌』(勉誠出版、2010年)など多くの著書がある。