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東アジア、そして、日本における「近世」とは何か?この問いは、「東アジア」「日本」という枠組み、「近世」という時代区分、その背景にある秩序、そして、東アジアの来歴や現状へと繋がる歴史認識への問いにほかならない。諸学問領域から「日本」そして「近世化」を論究することで、従来の世界史の枠組みや歴史叙述のあり方を捉えなおし、東アジア世界の様態や変容をトータルに描き出す画期的論集。
清水光明(しみず・みつあき)跡見学園女子大学兼任講師。専門は日本近世史・日本思想史。論文に「「御新政」と「災後」―天明の京都大火と中井竹山」(「日本歴史」七六五、2012年)、「須弥山をめぐる冒険―富永仲基の場合」(「年報地域文化研究」一五、2012年)、「天文暦学と政治観測―麻田剛立とその周辺」(「懐徳堂研究」五、2014年)などがある。