「1300年の伝統」をどう捉えるか―
毎年11月にある五穀豊穣や国家安寧を祈る「新嘗祭」の中でも、即位後初めて行う儀式である大嘗祭。令和の天皇即位に伴う皇室行事「大嘗祭」の中心的儀式「大嘗宮の儀」が、2019年11月14~15日未明にかけて行われた。
アニミズム的原理をおおもととする大嘗祭を、どのように今の時代の価値観の中に位置づけたらよいのか。民主主義、国民主権という現在の価値観の中で、国民が自ら納得できる説明、論理は形成できるのか。
大嘗祭の本質の側から、今とこれからの時代の大嘗祭、ひいては天皇制のあり方を考えるための視座を与える一冊。