「明治唱歌」から、祖国愛に根ざしていた力強く明るい明治の精神を発見する
当時の読本・修身書を始め、『明倫歌集』、博文館の『幼年雑誌』を繙き、唱歌つくりへの意気込みを汲みとる。特に文部省の『尋常小額読本』(明治20年)を取り上げ、この読本中に多く掲載された「唱歌」および、森有礼・伊沢修二の教育思想の関係を明らかにする。そこには国難に立ち向かう凄まじい明治の気迫が満ちている。読本中に「明治頌」、明治の信念を発見する。
*『明治唱歌の誕生』(ISBN:978-4-585-22010-7)(2011年1月刊行)のオンデマンド版となります。