秘蔵されてきた丸毛利恒、阿部弘臧、本多晋ら旧彰義隊幹部たちを含む100名の膨大な肉筆書簡を発掘。それらの原文を複写し、翻刻、現代語訳、解説を付した、『新彰義隊戦史』(2020年)の続編、ここに刊行!
正続併せた人物索引を付して彰義隊と明治維新の真実を伝える永久版!
彰義隊は明治期のマスメディアで「幕末の花」と謳われながら、大正以降、長きにわたり官軍史観によって幕末維新史の彼方に葬り去られた。
『彰義隊戦史』編著者・山崎有信の御子孫のもとに残された旧隊士たちの手紙を解読することで彰義隊の実態と全貌に迫る!
元彰義隊士達からの手紙に加え、所縁の人々、戦友である新選組の近藤・土方の手紙、上野戦争で敵方だった西郷隆盛、江藤新平の書簡も読み解く。
付録として、今回新たに発掘された丸毛利恒の漢詩十二編と彰義隊に関わる諸名士の漢詩文十七編を書き下し、現代語化、解説することで現代に生き返らせた。また彰義隊士を主人公とする著者の創作、加えて司馬遼太郎作品の「彰義隊胸算用」批判を収録。