セイメイジョウカズトキソウノジダイ

「清明上河図」と徽宗の時代

そして輝きの残照
伊原弘 編
ISBN 978-4-585-27005-8 Cコード 1071
刊行年月 2011年12月 判型・製本 A5判・上製 450 頁
キーワード 美術,文化史,交流史,民俗学,東アジア,アジア,日本史

定価:4,950円
(本体 4,500円) ポイント:135pt

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書籍の詳細
中国美術の至宝「清明上河図」とその時代を多角的観点から徹底検証

「清明上河図」が後世の画巻美術に与えた影響を考察するとともに、「政治的に無能で国民の怨嗟の声をあびた」とされる皇帝徽宗の評価を再検討する。
好評を得た『「清明上河図」をよむ』、待望の続編、遂に刊行!

 

 

目次
序言  伊原弘

第1部 徽宗―都市と芸術の開拓者
 清明上河図の背景  清木場東
 清明上河図と、北宋(960-1127)東都(開封)のテキスト地理学  クリスチアン・デ・ペー
 メディアとしての都城空間と張択端『清明上河図』  久保田和男
 芸術と政治  マギー・ビックフォード
 徽宗朝の開封の建築計画  パトリシア・イブリー
 清明上河図と東坡美学  高津孝
 天を観て民に示す  小島毅
 兵士と農民  斎藤忠和
 『清明上河図』の時代の信心の世界  須江隆

第2部 清明上河図―風俗画の伝承と拡散
 張擇端「清明上河図巻」(北京故宮博物院)の絵画史的位置  板倉聖哲
 開封復元図(徽宗時代)と『清明上河図』  久保田和男
 張擇端「清明上河圖」とその影響力  鈴木陽一
 晩明《清明上河図》考  王正華
 乾隆帝と「清明上河図」  植松瑞希
 東アジアにおける都市図と風俗画  内田欽三
 中世ウェストミンスター宮殿の壁画群  加藤玄
 画巻に民俗をよむ  福田アジオ

編集後記  伊原弘
プロフィール

伊原弘(いはら・ひろし)
1944年生まれ。城西国際大学国際人文学部講師。中国都市史、社会史を中心に旺盛な研究・執筆活動を展開。
『宋と高麗』(『世界の歴史』7「宋と中央ユーラシア」、中央公論新社、1997年)、『清明上河図』をよむ』(編著、勉誠出版、2003年)、『宋銭の世界』(編著、勉誠出版、2009年)、『中国都市の形象』(勉誠出版、2009年)など多くの編著書がある。

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