武蔵武士とは何だったのか
前近代日本において、二十一郡からなるからなる広く大きな国である武蔵国。
その武蔵国内を本拠として、平安時代末期から南北朝時代にかけて活躍した「武蔵武士」。
彼らの出自は多様であり、その中には、坂東八平氏の一部や武蔵七党、古代の郡司の系統を引く氏族、また、鎌倉幕府成立の時に活躍した畠山重忠や熊谷直実なども含まれる。
源平合戦で活躍し、鎌倉幕府の発展にも寄与した武蔵武士たちが、武蔵国南部に残した史跡やそこに伝わる伝説を紹介。地形、河川、道、行政区分、戦場、板碑・石造物などを多数の写真・図とともに詳しく解説する。
文字史料だけではわからない、新たな時代の開拓者としての姿や、鎌倉に通じる道の景観など、武蔵武士の足跡をたどるための、最良のガイドブック!
地域ごとの史跡一覧・仏像一覧、実際に現地を巡るための散策コースなども付す。
大好評『武蔵武士を歩く――重忠・直実のふるさと 埼玉の史跡』(2015年)の待望の姉妹編!!