カワグチエカイヘノタビ

河口慧海への旅

釈迦生誕地に巡礼した人びと
高山龍三 著
ISBN 978-4-585-22018-3 Cコード 1020
刊行年月 2011年9月 判型・製本 A5判・上製 320 頁
キーワード 民族学,仏教,東アジア,近代

定価:4,620円
(本体 4,200円) ポイント:126pt

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書籍の詳細
河口慧海の生涯を丹念にたどり、その業績と後世に及ぼした影響を明らかにする

日本とネパール、120年の文化交流史。
河口慧海をはじめ、インド・ネパールに旅した人々の足跡を辿る旅と研究の軌跡。

「日本ネパール協会が調査してつくった戦前ネパールを訪問した人のリストには、河口慧海を初めとして、大谷仏跡調査隊、高楠順次郎らの仏跡巡礼者、野生司香雪画伯・井出鉄蔵大佐、建築家天沼俊一ら人数にしてせいぜい一二人しかあがっていない。しかしインドを旅した人びとの古い記録を調べて、ずいぶん多くの人びとがネパール領内に入り、この仏跡に詣でていたことがわかった。加えて日本を訪れたネパール人を含めて、日本とネパールの交流にたずさわった人びとの足跡をたどりたい。」(本文より)

 

 

目次
◆釈迦生誕地に巡礼した人びと
 釈迦生誕地
 最初の入国者・河口慧海
 日本・ネパール交流ことはじめ
 仏跡調査と巡礼
 僧侶らの巡礼
 仏跡・仏典研究
 女性と団体の巡礼
 タゴールの招聘者・調査と記録
 画伯と大佐の日ネ交流 
 ネパール人の来日と学者・外交官の訪ネ交流
 ルンビニーをめざした人びと
 日本とネパールの交流年表(一八八六―一九三九)

◆河口慧海と私
 チベット旅行記
 河口慧海研究
 著作と調査
 講演と外国への普及
 河口慧海日記
 最近のとりくみ

◆ネパールへの旅
 ヒマラヤを行く―一九五八年西北ネパール学術探検
 万博民族資料収集の旅―一九六九年EEM報告より
 河口慧海の資料を求めて―一九九六年ネパール報告
 河口慧海献上の蔵経を求めて―一九九八年ネパール報告
 河口慧海のおもい―大王への献上一切経調査・一九九九年ネパール報告
 河口慧海と日本ネパール文化交流ことはじめ―二〇〇二年ネパール報告
 インド、ネパールの旅 二〇〇四年

◆河口慧海余輝
 河口慧海とブータン
 慧海を世界の河口にした三人の女性
 フィクションのなかの河口慧海
 河口慧海ゆかりの東京―羅漢寺・海福寺・哲学館・旧宅
 河口慧海の名の初出と思われる外国語出版物
プロフィール

1929年大阪生まれ。大阪市立大学卒・同大学院博士課程中退、東京工業大学助手、東海大学助教授、大阪工業大学教授を経て、京都文教大学文化人類学科教授を定年退職。チベット文化研究会会長、日本ネパール協会関西支部長。
1958年以来ネパール、西および南アジア、ボルネオのフィールドワーク、主にヒマラヤ・チベットの民族誌研究、アジア文明論、近年は河口慧海の研究に従事。
著書に、『ヒト・文化・文明』『失われたチベット人の世界』『環境・人間・文化』『河口慧海―人と旅と業績』『展望 河口慧海論』、共編著に、『ヒマラヤ 秘境に生きる人びと』『アジアを見直す』『朝日小事典ヒマラヤ』『文化地理学』『ヒマラヤ名峰事典』、『川喜田二郎の仕事と自画像』、河口慧海『チベット旅行記』の校訂、「河口慧海著作集」の監修、編集など。

書評・関連書等

・「週刊仏教タイムス」(2011年10月20日)の「秋の読書特集」にて、本書が紹介されました。
・「図書新聞」(2012年6月23日)にて、本書の書評が掲載されました。(評者:金子民雄)
・「日本ネパール協会会報」(227号(2012年5月25日))にて、本書の書評が掲載されました。

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