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漢文日記や家記などの古記録類における典故引用や、宋代詩論の受容、五山禅林の詩作や抄物のあり方など、中世漢文学の諸相を多角的に論証し、院政期から室町期にいたる漢文学史を立体的に描き出す。
小野泰央(おの・やすお)1965年山梨県生まれ。群馬工業高等専門学校教授。中央大学大学院文学研究科国文学専攻・博士課程後期単位取得満期退学。文学博士。専攻は、日本漢文学。主な著書に、『平安朝天暦期の文壇』(風間書房、2008年)などがある。