カートは空です。
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中短篇小説集。『離婚指南』は、5人の男女が繰り広げる離婚騒動を通じて、混沌とした中国社会とそこに暮らす人々の虚無感を描く。ほかに、新中国成立によって強制的に解放された二人の娼婦のその後の人生を描く『紅おしろい』、三世代の女性の生き方を対比的に描き、『ジャスミンの花開く』として映画化された『女人行路』などを収録。
蘇童(スートン/Su Tong)1963年、蘇州生まれ。北京師範大学在学中から創作を始める。80年代に実験的な文体で中国文学に新しい可能性を開き、同傾向の作家たちとともに「先鋒派」と呼ばれた。その後は比較的平易な文体で、大衆の支持を受ける作品を書くようになった。最新の長篇『河岸』(2009)は、マン・ブッカー・アジア賞を受賞している。