カートは空です。
商品1/1135
諸宗派の仏教教理のみならず、神祇信仰や聖徳太子信仰、和歌や儒教など、中世の主要な思想・信仰・文学を包括的に修め、浄土宗義・地位の確立に生涯を捧げた了誉聖冏(りょうよしょうげい)。のちに浄土宗第七祖として尊崇された高僧による「兼学」の様相をその神道関係著作に探り、中世日本の学問のかたちを明らかにする。
鈴木英之(すずき・ひでゆき)1974年東京都生まれ。2007年早稲田大学大学院文学研究科・博士後期課程東洋哲学専攻、単位取得退学。博士(文学)。現在、早稲田大学非常勤講師、早稲田大学日本宗教文化研究所招聘研究員。専門は日本思想史。主な論文に「了誉聖冏『麗気記拾遺鈔』における神体―教相判釈される神々―」(『宗教研究』358、2008年)、「了誉聖冏の神道図像学―『麗気記拾遺鈔』『麗気記神図画私鈔』の考察から―」(『日本思想史学』41、2009年)、「中世学僧と古今註―了誉聖冏『古今序註』について―」(伊藤聡編『中世神話と神祇・神道世界』中世文学と隣接諸学3、竹林舎、2011年)などがある。