ヒョウデン オガワクニオ

評伝 小川国夫

生きられる〝文士〟
勝呂奏 著
ISBN 978-4-585-29040-7 Cコード 1095
刊行年月 2012年11月 判型・製本 A5判・上製 420 頁
キーワード 評論,近現代

定価:6,600円
(本体 6,000円) ポイント:180pt

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書籍の詳細
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私家版として刊行した作品集『アポロンの島』が島尾敏雄に賞揚され、作家として歩み始めた小川国夫。
文体の理想を追求して『試みの岸』『或る聖書』を問い、『逸民』そして『悲しみの港』『ハシッシ・ギャング』に成熟を見せ、『弱い神』に到達する。
自らの信じる言葉の力によって新たな芸術の創造を志した稀有の「文士」の生きる姿を、キリスト者としての思想も視野に、誕生から終焉まで余すところなく描く。

 

 

目次
序 章 〝文士〟の矜恃
第一章 出生・幼年期
第二章 青島尋常高等小学校
第三章 志太中学校
第四章 静岡高等学校
第五章 東京大学
第六章 フランス留学
第七章 私家版『アポロンの島』
第八章 『青銅時代』(1)
第九章 『青銅時代』(2)
第十章 文壇登場
第十一章 『試みの岸』・『或る聖書』・『彼の故郷』
第十二章 『小川国夫作品集』他
第十三章 未刊の長篇小説
第十四章 短篇小説の進境
第十五章 川端康成文学賞「逸民」
第十六章 『小川国夫全集』・伊藤整文学賞『悲しみの港』
第十七章 読売文学賞『ハシッシ・ギャング』
第十八章 『弱い神』連作・日本藝術院賞
終 章 日本藝術院会員・文士の死
後記
索引
プロフィール

勝呂奏(すぐろ・すすむ)
上智大学大学院文学研究科博士前期課程修了。桜美林大学リベラルアーツ学群准教授。専門は日本近現代文学。
著書に『小川国夫文学の出発―『アポロンの島』―』(双文社出版、1993年7月)、 『正宗白鳥―明治世紀末の青春― 』(右文書院、1996年10月)、『荒野に呼ぶ声―小川国夫文学の樞奥―』(審美社、2000年7月)、『評伝芹沢光治良―同伴する作家(エクリバン)―』(翰林書房 、2008年9月)ほか。
日本キリスト教文学会賞(2008年度)受賞。

書評・関連書等

・紀伊國屋書店さまの「書評空間」にて、本書の書評が掲載されました。(評者:阿部公彦(東京大学文学部))
・「日本近代文学」第89集にて、本書の書評が掲載されました。

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