カートは空です。
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日本の近代化とのかかわり、西欧文化からの衝撃、芸術における形式の破壊と創造など幅広い問題を含む『舞姫』。本書では、鷗外の執筆行為そのものに先駆性を見出し、その特色を探るとともに、西欧文化との接触が主題や文体の選択にどのような手掛かりを与えたのかを考察する。さらに、執筆の動機、事実と創作の境界、文学史的位置付け、現代語訳の意義など、多角的な読みのための方法論・新視点を紹介する。
清田文武(せいた・ふみたけ)1939年生まれ。新潟大学名誉教授。中国・東北師範大学客座教授。日本近代文学専攻。著書に『鷗外文芸の研究中年期篇』(有精堂出版、1991年)、 『鷗外文芸の研究 青年期篇』(同上)、『鷗外と漱石との世界』(新潟大学放送公開講座実行委員会、1992年)、『鷗外文芸とその影響』(翰林書房、2007年)、『近代作家の構想と表現 漱石・未明から安吾・茨木のり子まで』(翰林書房、2009年)などがある。