江戸前期の漢学界を代表する林鳳岡(はやし・ほうこう)の文章を集成した全集を影印刊行。その詩と散文から、江戸前期の生活や政治、学問について知る。
また、日中韓の交流史を構築する手懸かりともなる、朝鮮通信使との交流や、当時の日本人が中国文化を如何様に捉えていたかを知ることができる。
巻末には解題・解説を付し、その重要性を説く。
林鳳岡(はやし・ほうこう)とは・・・
寛永21(1645)年―享保17(1718)年。
江戸前期の漢学界を代表する人物。羅山の孫・鵝峰の次男として幕府文教の総元締めである林家を継承し、元禄4年(1687)、幕府の官学として学問所(聖堂)が湯島に開設されるや、その祭主となり、大学頭と称される。全国から集まった俊秀を指導して、藩儒として各藩に送り込み、また将軍に講書し、その文書を作製したり、『武徳大成記』などの幕府の編纂事業を主宰したりした。中でも朝鮮通信使の応接をも行ったのは、特筆されるべき事蹟であろう。
*こちらの商品は四分冊(分売不可)となっております。