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アジアの出産と家族計画

「産む・産まない・産めない」身体をめぐる政治
小浜正子・松岡悦子 編
ISBN 978-4-585-23025-0 Cコード 1030
刊行年月 2014年5月 判型・製本 A5判・上製 288 頁
キーワード 社会学,民俗学,アジア

定価:3,520円
(本体 3,200円) ポイント:96pt

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書籍の詳細
アジア社会におけるリプロダクションの変化を考える

人が子供を産み育てて世代をつなぐ営みは、古来から繰り返されてきた。
しかしそのあり方は、地域によって時代によって大きく異なっている。
アジア各国・各地域の20世紀後半から現在までのリプロダクション―生殖の変化を跡づけ、比較の視野のもとに、その意味を多元的に考察する。

 

 

目次
序 20世紀後半アジアにおけるリプロダクションの展開 小浜正子

Ⅰ 戦後「日本」の生殖における国家と女性
1 「産む・産まない・産めない」と日本の戦後―女たちの人生 田間泰子
2 「日本一」の出生率と沖縄の子産み―日米支配と家父長制下の家族計画 澤田佳世

Ⅱ 中国農村における出産の国家化と医療化
3 「一人っ子政策」前夜の中国農村―Q村における「生まない」選択の登場 小浜正子
4 国家プロジェクト、医療マーケットと女性身体の間―中国農村部における病院分娩の推進 姚毅
 
Ⅲ アジアの家族計画における援助と国家と女性
5 「リプロダクションの文化」としての家族計画―ネパールにおける生殖統制の条件 幅崎麻紀子
6 ラオスにおける「生殖コントロール」と女性の健康―女性の健康プロジェクトとしての導入 嶋澤恭子

Ⅳ 医療化する生殖
7 医療化された出産への道程―韓国の「圧縮された近代」 松岡悦子
8 日本における不妊をめぐる身体政治―不妊治療費への健康保険適用と公費助成を例に 白井千晶

あとがき 小浜正子・松岡悦子
執筆者一覧
英文目次
プロフィール

小浜正子(こはま・まさこ)
日本大学文理学部教授。専門は中国近現代社会史・ジェンダー史。
主な著書・論文に「生殖コントロールとジェンダー」(飯島渉等編『シリーズ二十世紀中国史 第三巻 グローバル化と中国』東京大学出版会、2009年)、「中国における計画生育のはじまり」(『近きにありて』第五八号、2010年)、『近代上海の公共性と国花』(研文出版、2000年)などがある。

松岡悦子(まつおか・えつこ)
奈良女子大学生活環境学部教授。専門は文化人類学。
主な著書に『出産の文化人類学』(海鳴社、1991年)、『産む・産まない・産めない―女性のからだと生き方読本』(松岡悦子編、講談社現代新書、2007年)などがある。

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