ニホンゴノダンワニオケルポーズノケンキュウ

日本語の談話におけるポーズの研究

高村めぐみ 著
ISBN 978-4-585-28016-3 Cコード 3081
刊行年月 2015年3月 判型・製本 A5判・上製 208 頁
キーワード 日本語,言語

定価:7,480円
(本体 6,800円) ポイント:204pt

 品切 
書籍の詳細

聞きやすい日本語を話すには、どこで「ポーズ」(間)を入れるかが重要である。
しかし、これまで言語学、音声学、さらに日本語教育の分野でも、談話のポーズに注目した研究は少ない。
本書は、ポーズに焦点をあて、談話(スピーチ、プレゼンテーション、インタビュー)ごとに異なる「ポーズの規範」を提示している。
音声学の分野では、話しことばの中でも未開拓であるポーズ論の発展に寄与貢献しており、言語学の分野では、書きことばから生まれた「構文構造」と、話しことばから生まれた「ポーズ」の関係を解明することにより、両者の橋渡し的な役目を担う。
さらに、日本語学習者が短時間ポーズの練習をするだけで、聞きやすいと評価されるようになることを示し、日本語教育学の分野にインパクトを与えている。現場の教師にとっては指導書の役目も果たす一冊。

 

 

目次
第1章 序論
第2章 聞きやすいスピーチにおけるポーズの特徴
第3章 聞きにくいスピーチにおけるポーズの特徴
第4章 マイナス要因を加工した聴取実験
第5章 「スピーチにおけるポーズの規範」作成の試み
第6章 プレゼンテーションにおけるポーズの特徴と規範
第7章 インタビューにおけるポーズの特徴と規範
第8章 スピーチ指導
第9章 プレゼンテーション指導
第10章 インタビュー指導
第11章 総括と今後の展望
参考文献
プロフィール

高村めぐみ(たかむら・めぐみ)
フェリス女学院大学文学部非常勤講師。
2014年3月、フェリス女学院大学人文科学研究科博士後期課程修了。
主な論文に「ポーズ論の新展開―節と大ポーズ・小ポーズ」(共著、『実験音声学と一般言語学―城生佰太郎博士還暦記念論文集』東京堂出版、2006 年)、「日本語学習者のインタビューでの発話におけるポーズとフィラーの特徴」(『比較文化研究』102、2012 年)、「日本語のスピーチにおけるポーズの規範試案」(『比較文化研究』107、2013 年)などがある。

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