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仏教説話集「冥報記」(唐・唐臨撰)は、日本文学へ甚大な影響を与えた重要かつ貴重な資料であり、「日本霊異記」「今昔物語集」震旦部等に主要な翻案典拠として引かれている。現存する写本の中でとりわけ前田家尊経閣蔵写本は全編にわたり当時の古訓点が施されており、「今昔物語集」との共通性の認識、平安時代の漢籍の訓み方を知る意味でも貴重な存在である。本書では初めて全冊をカラー影印し、翻刻と、その訓釈文に校異と語注・参考話等を主とする注釈を加え、解説及び研究を収載した。