カートは空です。
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老いと病と衰えに苦しみながらも、ノーベル賞受賞後にもう一花咲かせようとした〈作家ヘミングウェイ〉。晩年の作品群の変更過程をオリジナル原稿の修正痕から丁寧に辿り、〈彼〉が発信あるいは隠蔽しようとした多層的な〈ヘミングウェイ〉を明らかにする。老いゆく作家が第二次大戦後に抱いた壮大な構想、「陸・海・空三部作」とは何だったのか。
フェアバンクス香織(ふぇあばんくす・かおり)文京学院大学准教授。早稲田大学大学院教育学研究科博士後期課程修了。学術博士(早稲田大学、2010年)。専門はアメリカ文学、ヘミングウェイ研究。著書に『ヘミングウェイ大事典』(共著、勉誠出版、2012年)、「最期のラブレター―ショーン版『移動祝祭日』が開示したハドリーへのメッセージ」『アーネスト・ヘミングウェイ―二十一世紀から読む作家の地平』(共著、臨川書店、2011年)、「ヘミングウェイの鞄―キューバ・ハバナ」『PAPAS』第36号(共著、株式会社ビービー、2008年)。