カートは空です。
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令名高き美女と悪名高き野獣は、満洲国でどのような理想を求めたのか。五族協和の理想を文化面から実現しようとした国策会社、満洲映画協会(満映)を舞台として、理事長と看板女優という役割を演じきった甘粕と李香蘭。ふたりの活動は、流動的多民族国家であった満洲国にとって必須の統治手法であり、同時に、多くの人材を集め戦後日本映画界の揺籃ともなった。満洲という幻の舞台で、希代の名優・怪優たちの見た夢の軌跡を追う。
小林英夫(こばやし・ひでお)1943年東京に生まれる。東京都立大学法経学部卒。駒澤大学経済学部教授等を経て、現在は早稲田大学名誉教授。専攻は日本近現代経済史、アジア経済論、植民地経済思想史。『〈満洲〉の歴史』、『日中戦争』『「日本株式会社」を創った男 宮崎正義の生涯』『満鉄調査部』など著書多数。
「東京(中日)新聞」(2015年8月9日)にて、本書の書評が掲載されました。