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「秋刀魚の歌」「美しき町」「田園の憂鬱」など、大正期を代表する名作の数々を残した佐藤春夫。明治・大正・昭和という時代を生きたその生涯をはじめ、「門弟三千人」ともいわれた交友関係、大逆事件など歴史的事件との関わり、細部にまでにこだわった特装本の紹介など、100枚を超える貴重なカラー図版とともに、知られざる春夫の魅力を伝える。初公開・芥川賞を巡る太宰治書簡も所収!
【監修】辻本雄一(つじもと・ゆういち)1945年和歌山県新宮市の生まれ。佐藤春夫記念館館長。和歌山県南部の県立高校で国語科教師、特に母校の新宮高校では27年間勤務、『新高八十年史』(県立新宮高校同窓会刊)の編纂に関与。1989年、新宮市の佐藤春夫記念館開館に伴い理事を歴任、退職後の2007年9月から館長。主な著作に、『熊野・新宮の「大逆事件」前後―大石誠之助の言論とその周辺』論創社 (2014年)などがある。【編集】河野龍也(こうの・たつや)1976年埼玉県生まれ。実践女子大学文学部准教授。東京大学大学院博士課程修了。専門は日本近代文学。主な論文に「佐藤春夫「女誡扇綺譚」論―或る〈下婢〉の死まで」(『日本近代 文学』第75集、2006年11月)、「ハーンの視聴覚描写と日本理解―紀行・怪談から『日本・一つの解明』まで」(平川祐弘・牧野陽子編『講座 小泉八雲Ⅱ』新曜社、2009年11月)。共著に『大学生のための文学トレーニング・近代編』(三省堂、2012年1月)『大学生のための文学トレーニング・現代編』(三省堂、2014年6月)などがある。
・「東京新聞(中日新聞)」(2015年11月22日)にて、本書の書評が掲載されました。・「週刊読書人」(2016年1月8日)にて、本書の書評が掲載されました。(評者:神谷忠孝(北海道文教大学教授))
***◆訂正表は以下からダウンロードできます。『佐藤春夫読本』訂正表(2015年12月8日版)