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中世禅林で最も異彩を放つ風狂の僧一休宗純。彼の『狂雲詩集』は、我が国の漢文学史においても極めて特異な位置を占めている。そこに内包された中国古典世界の特質を究明し、一休の詩作の基盤となった五山文学など周辺に広がる漢文世界をも照らし出す。
岩山泰三(いわやま・たいぞう)早稲田大学第一文学部卒業、早稲田大学大学院文学研究科博士前期課程修了、同博士後期課程単位取得。博士(文学)。現在山東大学(威海)翻訳学院日本語学部講師。専門は日本中世禅林文学、和漢比較文学。共著に、『朱子絶句全訳注』第三冊(宋元文学研究会編、汲古書院、1997年)、講談社学術文庫『唐物語』(小林保治編著、講談社、2003年)などがある。
「和漢比較文学」第五十七号(2016年8月)にて、本書の書評が掲載されました。(評者:朝倉和(広島商船高等専門学校教授))