カートは空です。
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複数の場を往還する表現者による異郷体験=漂泊がもたらした、小説・詩・劇・旅行記・映画・流行歌などの様々な叙事。ある場と作家との接触、作品と受容者との接触という観点から、多彩な叙事のあり方を立体的に読み解き、柔軟な文化史を創成する。
濱田麻矢(はまだ・まや)1969年生まれ。神戸大学大学院人文学研究科准教授。専門は20世紀の中国語圏文学、特に女性文学。主な論文に「北京で語られるアメリカ像:宗璞の1949年、イーユン・リーの1989年」(『中国21』43号、2015年)、「青い服の少女———張恨水、張愛玲における女学生イメージ———」(『高田時雄教授退職記念東方学研究論集』臨川書店、2014年)、「遥かなユートピア 王安憶『弟兄們』におけるレズビアン連続体」(『現代中国』87号、2013年)など。薛化元(せつ・かげん)1959年生まれ。国立政治大学台湾史研究所教授、自由思想学術基金会董事長。専門は台湾史、中国近代思想史、憲政史。主な著作に『『自由中国』与民主憲政』(稲郷出版社、1996)、『戦後台湾歴史閱覧』(五南図書出版股份有限公司,2010年)、『晚清「中体西用」思想論(1861~1900)』(修訂版)(稲郷出版社、2001年)がある。梅家玲 (ばい・かれい)台湾大学中国文学系特聘教授兼台湾研究センター主任。専門は中国近現代文学、台湾文学、六朝文学。主な著書に『従少年中国到少年台湾:二十世紀中文小説的青春想像与国族論述』(麦田出版、2012年)、『性別,還是家国?——五〇与八、九〇年代台湾小説論』(麦田出版、2004年)、『漢魏六朝文学新論——擬代与贈答篇』 (北京大学出版、2004年)等。唐顥芸(とう・こううん)同志社大学グローバル・コミュニケーション学部助教。専門は台湾文学。主な論文に「日本統治期台湾における楊雲萍の詩——白話詩と日本語詩集『山河』を中心に」(『日本台湾学会報』第9号、日本台湾学会、2007年)、「日本統治期台湾の詩におけるモダニズムの受容——林修二を例に——」(『一九三〇年代と接触空間——ディアスポラの思想と文学』、双文社出版、2008年)、「現代詩の可能性を求めて——夏宇/李格弟『このシマウマ』『あのシマウマ』——」(『未名』29号、中文研究会、2011年)などがある。