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「その精髄を洩れなく留めたモニュメント」―日本財団会長 笹川陽平氏《ヨーロッパとアジアの対話はルーツとルーツの対話である》とのマルロー提言(1974年、京都)に基づき、日仏霊性文化の根源から、超広角的に謎の解明に迫る。伊勢遷宮を機に実現した日仏最高のエスプリ24氏の間の白熱的討議の全容。
竹本忠雄(たけもと・ただお)文芸評論家。筑波大学名誉教授、コレージュ・ド・フランス元招聘教授。日本の真姿を対外発信する文化活動に一貫従事。近年、皇后美智子様の仏訳御撰歌集『セオト』をパリで刊行し、『大和心の鏡像』(勉誠出版)を日仏同時出版した。1974年、京都でマルローを囲むユネスコ・シンポジウムを主宰し、基調講演「ルーツの対話」アピールに感銘して、構想40年、2014年に伊勢で笹川日仏財団を介してその実現に至った。