カートは空です。
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『壁』、『第四間氷期』、『砂の女』など多くのテクストに繰り返し登場する水の表象と、流動する世界を描いた作品群から、固定概念をゆるがすもの=「怪物」としての文学を考察。時代の転換期に成長し、戦後復興とともに創作を続けた作家の思想を、9.11、3.11を経た世界に読み直す。
李先胤(イ・ソンユン)ソウル生まれ。梨花女子大で哲学、高麗大で日語日文学を専攻。東京大学大学院総合文化研究科修士、博士課程修了。博士(学術)。梨花女子大、高麗大、誠信女子大非常勤講師、梨花女子大人文科学院研究教授等を経て、現在、高麗大GLOBAL日本研究院HK研究教授。専門は近現代日本語文学、文化。主な著書に、『人間と怪物の間―安部公房と異形の身体』(2014、Greenbee、単著)、『在朝日本人と殖民地朝鮮の文化2』(2015、亦樂、共著)、『翻訳と交渉-近代人文知識の形成-』(2013、梨大出版部、共著)。主要論文には「帝国と女性嫌悪 (misogyny)の視線」(2015、『日本研究』)、「予言する機械とテクノクラシー―安部公房『第四間氷期』論」(2013、『日本文化學報』)、 「1880年前後日本小新聞が描いた倭官及び在朝日本人の表象」(2015、『日本文化研究』)などがある。