カワバタヤスナリショウサイネンプ

川端康成詳細年譜

小谷野敦・深澤晴美 編
ISBN 978-4-585-29107-7 Cコード 1000
刊行年月 2016年8月 判型・製本 A5判・上製 720 頁
キーワード 総記,近現代

定価:13,200円
(本体 12,000円) ポイント:360pt

 品切 
書籍の詳細
日本人初のノーベル賞作家であり、「昭和最大の文壇政治家」とも称される川端康成。
いまなお謎の多いその生涯を明らかにする―川端初の本格的な詳細年譜

文豪と呼ばれ、国内外において日本を代表する作家である川端は、いまだ全集からもれた文章や、公開されていない資料も多く、その生涯に不明なところが多い。川端の残した作品や公開された日記・書簡をベースに、当時の新聞記事や交友のあった作家らの回顧録などあまたの資料・記録や関係者への取材から、その生活を再現する。

【本書の特色】
・『川端康成伝』が好評の小谷野敦氏と川端康成学会理事の深澤晴美氏による詳細な年譜。新発掘の資料や事実も多く含む。
・川端康成研究における重要な基礎資料であるとともに、その交友関係・活動範囲の広さゆえ、日本近代文学のみならず日本近代史研究においても有益な資料となる。
・川端康成の誕生から死後まで、1年ごとに分類してまとめる。また、誕生以前、没後の記述も加え、生涯だけに留まらない年譜とする。
・本人の日記・作品や往復書簡などの他、交流のあった人物の日記・回顧録、新聞記事など多方面の記述や関係者への取材を統合することで、生涯を日付付きで整理する。
・詳細な注を付し、情報の出典はもちろん、川端の交友関係、文壇・社会の様相も知ることができる。
・巻末には川端への言及がある書籍、雑誌、新聞などの情報を整理し、系図・索引も付し、読者の便宜を図った。

 

 

目次
はじめに 小谷野敦・深澤晴美

川端康成詳細年譜 本文
 誕生まで
 誕生〜少年期
 一九一四年(大正三)一六歳 ~ 一九七二年(昭和四七)七四歳
 没後

参考文献一覧
系図
人名索引
プロフィール

小谷野敦(こやの・あつし)
1962年、茨城県水海道市(現・常総市)生まれ。作家・比較文学者。学術博士(超域文化科学、東京大学)。『聖母のいない国』(青土社、2002年)で、サントリー学芸賞受賞。作家としては、『母子寮前』(文藝春秋、2011年)、『ヌエのいた家』(同、2015年)が、それぞれ芥川賞候補となる。
主な著作に、『江藤淳と大江健三郎』(筑摩書房、2015年)、『川端康成伝―双面の人』(中央公論新社、2013年)、『谷崎潤一郎伝―堂々たる人生』(中央公論新社、2006年)などがある。

深澤晴美(ふかさわ・はるみ)
1961年、岡山県倉敷市生まれ。川端康成学会常任理事。お茶の水女子大学国文学科卒業、同大学院修士課程修了。和洋九段女子中学校・高等学校教諭。
編著『川端康成作品論集成〈第5巻〉十六歳の日記・名人』(おうふう、2010年)。川端学会編『川端文学への視界』(銀の鈴社)に「川端康成研究展望」を連載中。
2013年には川端の未発表原稿「星を盗んだ父」を発見し、文芸誌『新潮』に掲載、『文学』(岩波書店)・『国文』(お茶の水女子大学)で執筆時期・背景を分析、発表して話題となった。

書評・関連書等

「本の雑誌」(2017年1月号)の「2016年度 私のベスト3」にて、本書の紹介文が掲載されました。(評者:北村薫(作家))

関連商品

この商品をお求めのお客様はこんな商品もお求めです。

おすすめ

  [詳細]
デジタル時代のコレクション論

デジタル時代のコレクション論

中村覚・逢坂裕紀子 責任編集
定価:3,850円
(本体 3,500円)
ハナシ語りの民俗誌

ハナシ語りの民俗誌

川島秀一 著
定価:3,520円
(本体 3,200円)
新装版 正訳 紫式部日記 本文対照

新装版 正訳 紫式部日記 本文対照

中野幸一 訳
定価:2,420円
(本体 2,200円)
図書館員をめざす人へ 増補改訂版

図書館員をめざす人へ 増補改訂版

後藤敏行 著
定価:2,640円
(本体 2,400円)
ショッピングカート