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ナチス・ドイツは、建築や言説、祝祭、シンボル、音楽、動物観など、様々な西洋文化を無節操に利用し、過去のイメージを想起させることで、自らの正統性を人びとに訴え、大衆操作を試みた。また現在では、ナチスやヒトラーのイメージが映画や小説で再生産され、様々な形で受容されている。過去と現在、二つの視点から、ナチス・ドイツの文化政策と受容のあり方を探る。
溝井裕一(みぞい・ゆういち)関西大学文学部准教授。博士(文学)。専門はドイツ民間伝承研究、西洋文化史、ひとと動物の関係史。主な著書に、『ファウスト伝説―悪魔と魔法の西洋文化史―』(文理閣、 2009年)、『グリムと民間伝承』(編著、麻生出版、2013年)、『ヨーロッパ・ジェンダー文化論』(共編著、明石書店、2011年)、『動物園の文化史』(勉誠出版、2014年)、分担執筆に、 「ドイツの民間伝承における異界と異人」(大野寿子編『超域する異界』、勉誠出版、2013年)などがある。細川裕史(ほそかわ・ひろふみ)阪南大学経済学部准教授。Dr. phil.(キール大学)。専門は社会言語学、ドイツ語史。主な著作に、"Zeitungssprache und Mündlichkeit. Soziopragmatische Untersuchungen zur Sprache in Zeitungen um 1850."(単著、Peter Lang、2014年)、『ドイツ奇人街道』(共著、関西大学出版部、2014年)、『役割語研究の展開』(分担執筆、くろしお出版、2011年)などがある。齊藤公輔(さいとう・こうすけ)中京大学国際教養学部准教授。博士(文学)。専門はドイツ語圏の文化科学・文化理論およびドイツ語教育。主な論文に、「ホロコースト証言におけるユダヤ人像とドイツ人像の変化―集合的記憶の視点から―」(『マイノリティ研究』第8号、2013年3月)、「歴史を記憶の中に位置づける」(「ドイツ文学論攷」第51号、2010年3月)、「『ヒトラー―最期の12日間』の観察―集合的記憶論の視点から―」(『独逸文学』第53号、2009年3月)などがある。