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古代以来の短詩・和歌の展開を受け、室町期に最盛期を迎えた連歌。その第一人者として斯界を領導したのが宗祇である。第一部では、特にその後半生において文芸的にも人的交流の上でも重要な位置づけを有した旅に関して、その足取りと時代背景・文芸的展開を明らかにする。そして、第二部では、諸資料を悉皆網羅的に博捜し、連歌と古典学を両軸として多方面への人的ネットワークを構築した宗祇の生涯を詳細年譜として描き出す。宗祇ならびに室町文化研究における基礎資料。
両角倉一(もろずみ・そういち)昭和11年(1936)東京都生まれ。山梨県立女子短期大学教授、同短期大学名誉教授を経て、山梨県立大学名誉教授。著書に『下草(宗祇句集・宗梅本)』(古典文庫)、『宗祇連歌の研究』(勉誠社)、『連歌総目録』(共著、明治書院)、『連歌師紹巴―伝記と発句帳』(新典社)、『中世日記紀行文学全評釈集成 第六巻』(共著、勉誠出版)などがある。