カートは空です。
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貶謫…降格され遠地に流されること。その苦難の中で、我が身の不遇をかこちながらも詩を詠み続けた唐代元和期の五大詩人。この時代に傑出した詩が百花繚乱の様相を呈した背景に、貶謫という苦難とそれを乗り越えようとする生命力のせめぎ合いがあったのではないか―。彼らの詩を丹念に読み解きその事跡を追いながら、悲劇が詩を「豊か」にする過程を明らかにする。
尚永亮(しょう・えいりょう)1956年生まれ。武漢大学文学院教授。漢唐文学・中国文学批評史。主な著作に『唐五代逐臣與貶謫文學硏究』(武漢大学出版社、2007年)。『中國古典文學的接受理論與實踐』(台湾新文豊出版公司、2016年)などがある。愛甲弘志(あいこう・ひろし)1955年生まれ。京都女子大学文学部教授。専門は中晩唐文学・日本漢詩。主な著作に「中国文学に於ける蛙の意象について」(岡山大学中国文史研究会『中国文史論叢』第9号、2013年)、「杜牧の『李戡墓誌銘』について(上)(下)」(京都女子大学人文学会『人文論叢』第63号(2015年10月)・64号(2016年10月))などがある。中木愛(なかき・あい)1978年生まれ。龍谷大学准教授。専門は白居易など中唐詩歌。主な著作に『白居易の幸福世界』(勉誠出版、2015年)、「賈島は〈苦吟詩人〉だったか」(『中唐文学会報』第20号、2013年)などがある。谷口高志(たにぐち・たかし)1977年生まれ。 佐賀大学准教授。専門は唐宋の詩文。主な著作に「元稹の詩歌における淫祠―民間祭祀への眼差し」(『佐賀大国語教育』第1号、2017年)、「愛好という病―唐代における偏愛・偏好への志向」(『東方學』第126号、2013年)などがある。