カートは空です。
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『源氏物語』の柏木、『伊勢物語』の業平、近世の仮名草子といった古典文学から、北村透谷、二葉亭四迷、田山花袋、そして恋する男の極北・近松秋江まで、日本文学を紐解けば、数多の「男が女に恋をして苦しむ」作品が登場する。アニメやアイドルに「萌え」る男性が多くなったいま、恋する男の系譜を辿りなおす!
小谷野敦(こやの・あつし)1962年、茨城県水海道市(現・常総市)生まれ。東京大学英文科卒、同大学比較文学博士課程修了。学術博士。『聖母のいない国』(青土社、2002年)で、サントリー学芸賞受賞。作家としては、『母子寮前』(文藝春秋、2011年)、『ヌエのいた家』(同、2015年)が、それぞれ芥川賞候補となる。主な著作に、『江藤淳と大江健三郎』(筑摩書房、2015年)、『川端康成伝―双面の人』(中央公論新社、2013年)、『谷崎潤一郎伝―堂々たる人生』(中央公論新社、2006年)、最新作に『芥川賞の偏差値』(二見書房、2017年)などがある。