カートは空です。
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中国・朝鮮半島・台湾から日本に留学した文化人や文学者は、故郷と異郷のあいだでどのような経験をしたのか。そしてそれをどのように描き、語ってきたのか。19世紀後半~20世紀前半にかけて、日本に留学した24名を取り上げ、彼らの日本体験と、作家や画家、音楽家、出版人、活動家などとして活動したその後の生涯を概観。日中韓台の研究者によって、生きられた近代東アジア史を浮かび上がらせる。
和田博文(わだ・ひろふみ)東京女子大学現代教養学部教授。専門は文化学・日本近代文学。主な著書に『海の上の世界地図―欧州航路紀行史』(岩波書店、2016年)、『シベリア鉄道紀行史―アジアとヨーロッパを結ぶ旅』(筑摩選書、2013年、交通図書賞)、『資生堂という文化装置1872-1945』(岩波書店、2011年)などがある。徐静波(じょ・せいは)中国復旦大学日本研究センター教授。専門は中日文化関係、中日文化の比較研究。主な著書に『上海の日本人社会とメディア 1870-1945』(共著、岩波書店、2014年)、『近代日本の文化人と上海 1923-1946』(上海人民出版社、2013年)、『日本の飲食文化:歴史と現実』(上海人民出版社、2009年)などがある。兪在真(ゆ・じぇじん)高麗大学校日語日文学科副教授。専門は日本近現代文学。主な著書に『東アジアの大衆化社会と日本語文学』(韓国:亦楽、2016年)、『改定版 堀辰雄とモダニズム』(韓国:亦楽、2015年)、論文に「植民地朝鮮における在朝日本人の探偵小説1―探偵の登場しない探偵小説」(『日本学報』一〇四号、2015年8月)などがある。横路啓子(よこじ・けいこ)輔仁大学日本語文学科教授。専門は台湾文学、日台比較文化、翻訳理論。主な著書に『日台間における翻訳の諸相―文学/文化/社会から』(致良出版社、2015年)、『抵抗のメタファー―植民地台湾戦争期の文学』(東洋思想研究所、2013年)、『文學的流離與回歸―三〇年代鄉土文學論戰』(聯合文學、2009年)などがある。