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平安時代日記文学の代表的作品の一つとして広く認知されている『和泉式部日記/和泉式部物語』。その現存する主要伝本19本の本文を網羅的に集成、全四系統にわたる複雑な本文異同の全容を、高い利便性の下に学界へ提供する。巻末には、各伝本の奥書・識語・刊記・巻末勘物の一覧を収載、さらに収録伝本の書誌および未収録伝本の一覧を附した。本書を総合的に活用することにより『和泉式部日記/和泉式部物語』諸伝本の全体像について迅速に把握することを可能とする。
岡田貴憲(おかだ・たかのり)1985年生まれ。日本学術振興会特別研究員PD(法政大学)・法政大学兼任講師。専門は平安時代の日記・物語。著書に『『和泉式部日記』を越えて』(勉誠出版、2015年)、『ひらかれる源氏物語』(共編、勉誠出版、2017年)、論文に「『源氏物語』帚木巻試論―光源氏は「なよ竹」を折ったか―」(『中古文学』第97号、2016年6月)などがある。松本裕喜(まつもと・ゆうき)1988年生まれ。北海道大学大学院文学研究科共同研究員。専門は中古文学の注釈的研究。論文に「『伊勢物語』六十三段「あひえてしかな」考―異本の有する古態性―」(『国語国文研究』第145号、2014年6月)、「『伊勢物語』四十四段段末本文考」(『国語国文』第85巻第1号、2016年1月)、「『源氏物語』から『伊勢物語』へ―「帚木」巻・指喰いの女のエピソードをめぐって―」(『ひらかれる源氏物語』勉誠出版、2017年)などがある。