センゴクキタケダシリョウノケンキュウ

戦国期武田氏領の研究

軍役・諸役・文書
柴辻俊六 著
ISBN 978-4-585-22248-4 Cコード 3021
刊行年月 2019年8月 判型・製本 A5判・上製 400 頁
キーワード 日本史,戦国時代,中世

定価:10,780円
(本体 9,800円) ポイント:294pt

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書籍の詳細
戦国期の大名権力の実態を探る

戦国期における武田氏の領国支配の構造はいかなるものであったのか。
権力基盤を構成していた家臣団及び在郷の諸階層による軍役・諸役の実態解明、当主発給文書や家臣団による文書の検討、さらには武田氏との関係を有する諸家の文書群への着目など、多面的な視角から、個別研究を総合する視点を提示する。
長年にわたる史資料の博捜とその知見から武田氏研究を主導してきた著者による待望の一書。

 

 

目次
はじめに―戦国期研究の概要と課題

第一部 戦国期武田氏領研究の動向
 第一章 武田氏研究と信濃
 第二章 常陸北浦武田氏の検討
 第三章 論争点での研究成果
 第四章 『甲陽軍鑑』にみえる合戦記事の検討
 第五章 武田氏領での伊勢御師幸福大夫


第二部 戦国期武田氏領の支配構造
 第一章 武田氏領の軍役と軍役新衆
 第二章 武田氏領の御印判衆
 第三章 戦国期武田氏領での足軽の様態
 第四章 武田氏領「代官」の諸様態
 第五章 武田氏発給文書右筆の考察
 第六章 武田氏家臣団文書の考察
  付   武田信廉(信綱)文書の再検討

第三部 武田氏領の崩壊と継承
 第一章 永禄・元亀年間の「甲越和与」交渉
 第二章 長篠合戦以降の信長攻勢と武田勝頼
 第三章 「天正壬午甲信諸士起請文」の再検討
 第四章 武田氏と地域的同族武士団武川衆

初出一覧
あとがき
プロフィール

柴辻俊六(しばつじ・しゅんろく)
1941年生まれ。元日本大学大学院非常勤講師。文学博士。
主な著書に『戦国大名領の研究』(名著出版、1981年)、『戦国大名武田氏領の支配構造』(名著出版、1991年)、『戦国期武田氏領の展開』(岩田書院、2001年)、『戦国遺文』武田氏編第一~六巻(共編、東京堂出版、2006年)、『武田信玄合戦録』(角川書店、2006年)、『信玄の戦略』(中央公論新社、2006年)、『戦国期武田氏領の形成』(校倉書房、2007年)、『戦国期武田氏領の地域支配』(岩田書院、2013年)、『織田政権の形成と地域支配』(戎光祥出版、2016年)などがある。

書評・関連書等

★書評★
『日本歴史』(2020年9月号)に書評が掲載されました。
 →評者:小佐野浅子(筑波大学附属駒場中・高等学校教諭)

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