カートは空です。
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国防主義に基づく対支不戦論を唱え、一方、永田鉄山ら統制派はドイツと軍事同盟を結ぶ集団国防主義によりソ連・米・英と戦うべく対支一撃論を唱えて対立した。統制派から圧迫されて二・二六事件に決起した皇道派は鎮圧され、抗争に勝利した統制派が日本陸軍を完全に支配し、日中戦争に踏み込み、さらに無謀な太平洋戦争へ突入する。
鈴木荘一(すずき・そういち)近代史研究家。昭和23年生まれ。昭和46年東京大学経済学部卒業後、日本興業銀行にて審査、産業調査、融資、資金業務などに携わる。とくに企業審査、経済・産業調査に詳しく、その的確な分析力には定評がある。平成13年日本興業銀行を退社し、以後歴史研究に専念、「幕末史を見直す会」代表として、現代政治経済と歴史の融合的な研究や執筆活動などを行っている。主な著書に、『明治維新の正体』(毎日ワンズ)、『日露戦争と日本人』(かんき出版)、『日本征服を狙ったアメリカのオレンジ計画と大正天皇』(かんき出版)、『アメリカの罠に嵌った太平洋戦争』(自由社)、『究極の敗戦利得者日本外務省が隠蔽する 満州建国の真実―軍事の天才石原莞爾の野望と挫折』『日中戦争はスターリンが仕組んだ』『幕末会津藩 松平容保の慟哭』『幕末の天才 徳川慶喜の孤独』『それでも東條英機は太平洋戦争を選んだ』『陸軍の横暴と闘った 西園寺公望の失意』『昭和の宰相 近衛文麿の悲劇』(勉誠出版)など。