鏡がすべて教えてくれる
考古学において、銅鏡研究は、最も進んでいる分野の一つである。漢~三国期の中国製銅鏡は、弥生~古墳時代の日本列島に多くもたらされた。三角縁神獣鏡をはじめとして、列島においては政治的な意味をも帯びた器物として珍重されたと考えられており、その研究の進展は中国考古学のみならず、日本古代の政治社会史研究にも寄与してきた。
本書は文献史、美術史、技術史、宗教、政治…多角的な成果を盛り込み、銅鏡研究の第一線から、古代東アジアのすがたをあぶり出す。21世紀初、待望の銅鏡の総合的研究書!!