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『源氏物語』『うつほ物語』『堤中納言物語』などの物語史を検証。また、緻密な文章表現の分析により、物語世界に新たな解釈を提示する。『平家公達草紙』『しづくににごる物語』『下燃物語』『すもり物語』『しら露物語』など新出の物語文学資料に関する論考も充実。
中野幸一(なかの・こういち)早稲田大学名誉教授。文学博士。専攻は平安文学。2011年瑞宝中綬章受章。主な編著書に『物語文学論攷』(教育出版センター、1971年)、『うつほ物語の研究』(武蔵野書院、1981年)、『奈良絵本絵巻集』全12巻別巻3巻(早稲田大学出版部、1987~1989年)、『常用源氏物語要覧』(武蔵野書院、1995年)、『源氏物語古註釈叢刊』全十巻(武蔵野書院、1978~2010年)、『フルカラー 見る・知る・読む 源氏物語』(勉誠出版、2013年)、『ちりめん本影印集成 日本昔噺輯篇』(共編、勉誠出版、2014年)、『正訳 源氏物語 本文対照』全十冊(勉誠出版、2015~2017年)、『正訳 紫式部日記 本文対照』(勉誠出版、2018年)などがある。