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戦国時代劇メディアの見方・つくり方

戦国イメージと時代考証
大石学・時代考証学会 編
ISBN 978-4-585-32006-7 Cコード 0021
刊行年月 2021年9月 判型・製本 A5判・並製 416 頁
キーワード 文化史,日本史,戦国時代

定価:3,520円
(本体 3,200円) ポイント:96pt

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書籍の詳細
史実と創作の狭間で―

時代劇や歴史小説、漫画、アニメ、ゲームなどの創作において、虚構と現実の間を埋めるという重要な役割を持つ「時代考証」。
歴史的事実との整合性を図りながら、エンターテインメントを追及する上で、「時代考証」はどのように関わっているのか。
また、メディアの中で描かれる歴史上の人物のイメージは、時代によってどのような変遷を遂げているのか。
歴史意識・イメージの変遷とそこに影響を与えるポップ・カルチャーの関係にも注目。研究者、漫画家、俳優、ドラマ制作者、市民などのさまざまな視点から、「時代考証」を考察する、歴史ファン必携の一冊。

 

 

目次
はしがき◉大石学
序論◉野本禎司
特論 戦国時代劇と時代考証◉大石学

第1編 時代劇メディアとポップ・カルチャー
1 時代考証数珠繋ぎ◉尼子騒兵衛
2 時代劇メディアの中の「ポップ・カルチャー」―時代考証の所在を手がかりに―◉花岡敬太郎
3 剣豪イメージと時代コンテンツの変遷―柳生十兵衛を事例として◉玉井建也
シンポジウム「時代劇メディアと「ポップ・カルチャー」の境界を歩く」
 趣旨説明◉花岡敬太郎
 コメント◉大橋崇行
 パネルディスカッション◉花岡敬太郎/玉井建也/尼子騒兵衛/大橋崇行/司会 茂木謙之介

第2編 時代劇と戦国イメージ
4 戦国時代・武将のイメージ形成過程について◉山野井健五
5 時代劇は存続するか?◉佐藤峰世
6 戦国武将を演じるにあたって◉森田順平/聞き手:金井貴司
シンポジウム「戦国時代イメージを考える―時代劇メディア・学問・市民―」
 趣旨説明◉門松秀樹
 パネルディスカッション◉山野井健五/佐々木倫朗/森田順平/佐藤峰世/司会 神谷大介

第3編 三英傑イメージの変遷
7 織田信長イメージの現在◉橋本章
8 豊臣秀吉イメージの現在◉井上泰至
9 徳川家康イメージの現在◉原史彦

第4編 歴史系学問と戦国イメージ
10 戦国大名の実像―殿様と家来―◉佐々木倫朗
11 「呂宋助左衛門」と海域アジア交易―時代劇が培う歴史像◉川戸貴史
12 「設楽原」の発見―時代劇メディアの民俗学◉及川祥平
13 特別展「戦国時代展」の思考◉西山剛

コラム:戦国イメージをドラマ化することの意味と面白さを考える―時代考証学会第六回シンポジウムに参加して◉花岡敬太郎
コラム:「お目付役」を超えるために―時代考証学会第六回シンポジウムのアンケート回答から◉鈴木一史
コラム:時代考証の役割とメディアリテラシー―時代考証学会第一一回シンポジウムのアンケート回答から◉工藤航平

あとがき◉時代考証学会
執筆者紹介
プロフィール

大石学(おおいし・まなぶ)
1953年生まれ。東京学芸大学名誉教授、日本芸術文化振興会監事。専門は日本近世史。
大河ドラマ「新選組」「篤姫」「龍馬伝」「八重の桜」「花燃ゆ」「西郷どん」の時代考証を担当。著書に『時代劇の見方・楽しみ方―時代考証とリアリズム』(吉川弘文館、2013年)、『今に息づく江戸時代―首都・官僚・教育』(吉川弘文館、2021年)など多数。
時代考証学会
2009年創設。会長は大石学(東京学芸大学名誉教授)。
編著書(いずれも大石学・時代考証学会編)に『時代考証学ことはじめ』(東京堂出版、2010年)、『時代劇文化の発信地・京都』(サンライズ出版、2014年)、『時代劇メディアが語る歴史―表象とリアリズム』(岩田書院、2017年)などがある。

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