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中世以前の絵画には文学を描くことが原則であり、鑑賞とはそこに描かれた歌・物語を読み解くものであった。 国宝『上杉本洛中洛外図屏風』と重要文化財『桑実寺縁起絵巻』に描かれた文学を丹念に読み解くことによって、主題・制作目的・注文者を解明し、両作品の注文者・鑑賞者である12代将軍正室慶寿院(近衛尚通娘、義輝・義昭母)の生涯を明らかにする。
小谷量子(こたに・りょうこ) 早稲田大学教育学部卒業、公立中学校教員、京都芸術大学大学院芸術研究科修士課程(通信教育)修了、日本女子大学大学院文学研究科史学専攻博士課程後期修了、博士(文学)。 現在、日本女子大学文学部史学科学術研究員、東京家政大学非常勤講師。 主要論著に、『歴博甲本洛中洛外図屏風の研究』(勉誠出版、2020年)。『中世寺院の仏法と社会』(共著、勉誠出版、2021年)。『雑司ヶ谷鬼子母神堂開堂三百五十年・重要文化財指定記念 雑司ヶ谷鬼子母神堂』(共著、勉誠出版、2016年)など。
★書評・紹介★「美術の窓」471号(2022年12月20日)にて紹介されました。「日本歴史」907号(2023年12月1日発行)に書評が掲載されました。 →評者:水野智之氏(中部大学人文学部教授)