ベッサツ センゴクブショウイツワシュウ オンデマンドバン

別冊 戦国武将逸話集(オンデマンド版)

訳注『常山紀談』拾遺 巻一~四・附録 雨夜燈
湯浅常山 原著/大津雄一・田口寛 訳注
ISBN 978-4-585-95444-6 Cコード 0021
刊行年月 2023年10月 判型・製本 四六判・並製 232 頁
キーワード 戦国時代

定価:2,970円
(本体 2,700円) ポイント:81pt

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書籍の詳細
『常山紀談』、完結!

数々の歴史的事件・有名武将の人間関係・一般兵士の知恵や知識・為政者の心掛け・・・。
正編の編集前の姿をうかがわせる逸話が集まった「拾遺」、「節義の士」と評される常山の思想が濃密に表れた「附録 雨夜燈」の二編構成。
正編とは異なる多彩なエピソード、同話・類話を収録。
全冊を対象に再編した主要事件・合戦年表、主要人物索引を付す。

*『別冊 戦国武将逸話集』(ISBN: 978-4-585-05444-3)(2010年2月刊行)のオンデマンド版となります。

 

 

目次
『常山紀談』(版本)構成の「文芸」的側面/田口 寛

◎『常山紀談』拾遺 巻一
別1 織田信長の推量、徳川家康の推察 
別2 徳川家康が武士の心得を語り、上田宗箇が説を補う 
別3 徳川家康が大将の心得を語る 
別4 小幡景憲、金掘りを使った城攻めについて語る 
別5 大坂の陣の勝負を田螺で占う 
別6 大坂の陣、両軍の合い言葉 
別7 徳川家康が武辺に余裕あるべきを説く 
別8 新発田の乱の上杉義春と宇佐美勝行 
別9 徳川頼宣が大坂の陣で徳川家康に褒められる
別10 朝鮮南大門合戦、諸将の戦い 
別11 結城秀康と出雲のお国 
別12 日根野織部の兜 
別13 平塚勘兵衛重近・乃美庄右衛門、島原落城での活躍 
別14 石山合戦の槍合わせと、長瀬小右衛門 
別15 武田勝頼の首と、伊藤伊右衛門 
別16 田屋右馬介たち四人の「槍合わせ」 
別17 秀康と秀吉 
別18 上杉謙信の前半生 

◎『常山紀談』拾遺 巻二
別19 小田原征伐前の徳川家康が、長久手の戦いを回顧する 
別20 後藤基次の偵察 
別21 加藤清正家の足軽の武装 
別22 加藤清正家の騎馬の鉄砲 
別23 藤堂高虎家の足軽等の武装 
別24 藤堂高虎家の侍、梅原庄右衛門とその指物・頰当 
別25 西尾右兵衛、頰当を着けず 
別26 馬場重助の朝鮮南大門一番乗り 
別27 矢木八右衛門、体内に矢の根が食い込む 
別28 徳川家光が、北条氏長の日光山図を見る 
別29 美濃大垣で徳川家康方の中村・有馬両軍が石田三成方と戦う 
別30 上杉景勝の家臣・武将たち 
別31 上杉景勝が大坂城に仕寄を付ける 
別32 黒田彦左衛門が三枝勘兵衛を無視する 
別33 樫井の戦いでの浅野家の侍、永田治兵衛たち
別34 山県昌景が配下の辻盛昌を怒る 
別35 武田信玄が山県軍中の広瀬景房を褒める 
別36 池田家臣、森寺・八田の功名 
別37 池田輝政が武将の三つの重宝を語る 
別38 小牧の戦いで徳川家康に広瀬景房・三科形幸が忠告する 
別39 小牧の戦いでの徳川家康自讃の作戦 
別40 福島正則が往亡日を吉日と言う 
別41 福島正則の侍、吉村宣充の失敗 
別42 石田三成が島津義弘の意見を退ける 
別43 田中家の泳ぎ上手、合渡三郎左衛門 
別44 石田三成が宇喜多秀家の意見を退ける 
別45 美濃関ヶ原での本戦 
別46 関ヶ原の戦い後、徳川家康が功名を詮議する
別47 関ヶ原の戦い後の大雨 
別48 関ヶ原の戦い後、徳川家康の首実検と勝鬨 
別49 池田政言が上泉義郷に具足箱について問う 
別50 滝川一益軍の馬が極暑で疲れる 

◎『常山紀談』拾遺 巻三
別51 合図の旗 
別52 武田信玄、合図の旗を見て焼働きをする 
別53 保科弾正正直、信州高遠に籠城する 
別54 直江兼続、長谷堂城から退く 
別55 美濃大垣での鉄砲の撃ち合い 
別56 甲斐の長坂重左衛門のこと 
別57 根来法師の一番槍のこと 
別58 池田家の臣、貝吹右衛門のこと 
別59 武具の漆を馬糞で乾かす 
別60 馬取りの吉介 
別61 池田輝政、行軍を巡見する 
別62 大河を渡る方法 
別63 武者奉行のこと 
別64 池田家の武士の頰当のこと 
別65 兜についての心得 
別66 上杉謙信の馬印 
別67 井伊家の臣、小笠原伝兵衛の手柄 
別68 武田信玄と嫡子義信との不和 
別69 井伊家の武士の組討ち 
別70 藤堂家の武士の組討ち 
別71 上泉義郷の指物 
別72 徳川家康と松平忠直との不和 
別73 菴原助右衛門、木村重成を討ち取る 
別74  塙団右衛門の頰当 
別75 馬の糞で作る薬のこと 
別76 佐野宗綱と長尾顕長との合戦 
別77 上杉弥五郎義春の失敗 
別78 大坂夏の陣、上杉景勝の鴫野合戦の顚末 

◎『常山紀談』拾遺 巻四
別79 後藤又兵衛、諸将の決断を促す 
別80 上杉景勝、家康を迎え打つ策をめぐらす 
別81 真鍋貞成、水軍を追い払う 
別82 加藤清正、馬の飼料を工夫する 
別83 本多忠勝、勢子の人数を見極める 
別84 細川家の火薬入れ 
別85 豊臣秀吉の天運の強さ 
別86 徳川家康、久世三四郎・坂部三十郎を評する
別87 菅政利、馬の鐙の片方を持ち帰る 
別88 加藤清正、戦場の心得を語る 
別89 合印を知らせるべきこと 
別90 赤井悪右衛門直正の武勇 
別91 秀吉・家康、士卒の気力を奮い立たせる 
別92 大坂夏の陣、真田幸村の戦い 
別93 木村長門守重成の敗北の理由 
別94 夜間の鉄砲の狙い方 
別95 物見の心得 
別96 寺沢兵庫頭の旗奉行の知恵 
別97 天野半之助、松倉家の策を笑う 
別98 徳川頼宣、原城の落城を予想する 
別99 渡辺図書の豪胆さ 
別100 武の廃れることを嘆く 
別101 伴助右衛門、水戸家へ召し抱えられる 
別102 陣佐左衛門、天草四郎の首を得る 
別103 中村新兵衛、軍装束を変えたために討死する
別104 安藤治右衛門正次の心掛け 
別105 池田利隆、城和泉守昌茂の讒言に遇うも、番大膳が救う 

◎『常山紀談』附録 雨夜燈
別106 家康、家臣を宝物とする 
別107 家康、女中の花を秀忠のもとへ遣わす 
別108 池田光政、夏目吉信の忠義を称える 
別109 本多正重、木下公定の義経と弁慶の論 
別110 板倉重宗、家光へ草鞋を献上する 
別111 芳賀内蔵允の忠義 
別112 飯田角兵衛、加藤忠広に諫言する 
別113 松前伊豆守嘉広、京都町奉行の任の重さを自覚する 
別114 昔の名将、学問・和歌を嗜む 
別115 武功は律儀者がたてる 
別116 徳川綱吉、越後騒動を裁断する 
別117 土倉市正、家老としての職分を全うする 
別118 大内義隆の滅亡と熊沢蕃山の格言 
別119 稲葉一鉄、漢詩を読んで命が助かる 
別120 後見人が重要であること 
別121 名将たちの質素さ 
別122 池田光政の格言 
別123 佐藤直方の格言
プロフィール

大津雄一(おおつ・ゆういち)
1954年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学。
現在、早稲田大学教育・総合科学学術院教授。博士(文学)。日本中世文学専攻。軍記全般を対象とする。
主要著書に、『軍記と王権のイデオロギー』(翰林書房、2005年)、『北条五代記』(共著、勉誠出版、1998年)、新編日本古典文学全集『曾我物語』(共著、小学館、2002年)、『平家物語大事典』(共編、東京書籍、2010年)、『『平家物語』の再誕―創られた国民叙事詩』(NHK出版、2013年)などがある。

田口寛(たぐち・ひろし)
1977年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学。
現在、梅光学院大学文学部人文学科准教授。日本中世文学専攻。特に、室町・戦国時代の軍記を中心に研究。
論文に、「肥前島原松平文庫蔵『軍談要集』について―解題と翻刻―」(『日本文学研究』52、2017年)、「新田岩松家旧蔵の異本『鎌倉大草紙』と上杉禅秀の乱―「東国」の軍記・軍記物語―」(『悠久』151、2017年)などがある。

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