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構成やしぐさ、舞台の演出効果に焦点を当てた中国元曲論、通俗の面白さは何かを追究した劇作家・李漁論、豊富な歴史や知識と観劇体験に裏打ちされた京劇論の三部構成による珠玉の論文集。独特の軽妙洒脱な文体で綴り、文学・文芸の本質を考察し続けた中国文学研究者の軌跡。
岡晴夫(おか・はるお)1939年、中国山東省済南市生まれ。慶應義塾大学文学部卒。専攻は中国文学。慶應義塾大学文学部教授を経て、同大学名誉教授。東京大学教養学部、早稲田大学大学院、大正大学大学院等で講義を担当。慶應義塾大学言語文化研究所副所長、慶應義塾大学藝文学会委員長、全国漢文教育学会評議員、日本学術振興会委員、三田文学会常任理事、NHKインターナショナル理事(非常勤)等を歴任。2022年逝去。主な著書に『元曲』(盛光社、1967年)、『中国文学概論』(共著、高文堂、1986年)、『中国歴史紀行第四巻(宋・元)』(編著、学習研究社、1996年)等がある。