アジア遊学294
ヒデヨシノテンカトウイツ

秀吉の天下統一

奥羽再仕置
江田郁夫 編
ISBN 978-4-585-32540-6 Cコード 1321
刊行年月 2024年6月 判型・製本 A5判・並製 308 頁
キーワード 日本史,戦国時代,中世

定価:3,520円
(本体 3,200円) ポイント:96pt

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書籍の詳細
定説を問い直す

天正18年(1590)、豊臣秀吉は関東の北条氏を滅ぼし、東北の伊達氏を服属させ、全国統一を成し遂げた―。
高校教科書に記載される人口に膾炙した定説であるが、本当にこの時点で秀吉の天下統一は完成したのであろうか。
関東・東北地方への戦後処理(宇都宮仕置・会津仕置)、そしてその後に勃発した各地の一揆への対応(奥羽再仕置)の波乱に満ちた実情を対象となった各地域それぞれの視点から仔細に描きだすことで、秀吉の天下統一の道程を改めて問い直す画期的成果。

 

 

目次
カラー口絵

序 豊臣秀吉の天下統一 江田郁夫

第Ⅰ部 宇都宮・会津仕置
豊臣秀吉の宇都宮仕置 江田郁夫
豊臣秀吉の会津仕置 高橋充
【コラム】奥羽仕置と白河 内野豊大
宇都宮・会津仕置における岩付 青木文彦

第Ⅱ部 陸奥の再仕置
葛西・大崎一揆と葛西晴信 泉田邦彦
【コラム】伊達政宗と奥羽再仕置 佐々木徹
【コラム】石巻市須江糠塚に残る葛西・大崎一揆の史跡・伝承―いわゆる「深谷の役」について 泉田邦彦
奥羽再仕置と葛西一族―江刺重恒と江刺「郡」の動向から 高橋和孝
【コラム】高野長英の先祖高野佐渡守―ある葛西旧臣をめぐって 高橋和孝
文禄~寛永期の葛西氏旧臣と旧領―奥羽再仕置のその後 泉田邦彦
南部家における奥羽仕置・再仕置と浅野家の縁 熊谷博史
南部一族にとっての再仕置 滝尻侑貴
【コラム】仕置後の城破却―八戸根城の事例から 船場昌子
「九戸一揆」再考 熊谷隆次

第Ⅲ部 出羽の再仕置
上杉景勝と出羽の仕置 阿部哲人
南出羽の仕置前夜―出羽国の領主層と豊臣政権 菅原義勝
奥羽仕置と色部氏伝来文書 前嶋敏
【コラム】上杉景勝書状―展示はつらいよ 大喜直彦

付録
奥羽再仕置関連年表
プロフィール

江田郁夫(えだ・いくお)
宇都宮短期大学人間福祉学科教授。専門は日本中世史。
主な著書に『下野の中世を旅する』(随想舎、2009年)、『中世東国の街道と武士団』(岩田書院、2010年)、『戦国大名宇都宮氏と家中』(岩田書院、2014年)などがある。

書評・関連書等

★書評・紹介★
「下野新聞」(2024年7月14日、21面)にて紹介されました。
「読売新聞」栃木版(2024年7月23日)にて紹介されました。
「デーリー東北」(2024年7月21日、6面)に書評が掲載されました。
 →評者:松浦大輔氏

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