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東京大学文学部国語学研究室蔵本。鎌倉時代中期の文永年間頃成立した古今集の注釈書である。従来、大阪府立中之島図書館本のみが知られ「古今集素伝懐中抄」という題名もその外題に拠る。鎌倉中期、御子左家と対立しつつ活躍した反御子左家、すなわち真観(葉室光俊)等の一派が遺したものか。その注釈を伝えるものとして貴重なだけでなく、特に国語史・国語学史の資料として、・漢字表記への執拗なこだわり・テニハの分析・豊富なアクセント注記など、いずれの特徴も詳しい研究に堪えるものである。