カートは空です。
商品1994/2194
不倫が原因で左遷された男、仕事をやめて毎日木刀を振る男、ホラー映画を撮り続ける男、女装して街を歩く男…。居場所をうしない境界を越えてしまった者たちのやり場のない絶望と虚無を描いた『彼岸の駅』『楽土の家』。一転して、自然や土地に根を下ろし、労働に生きようとする人びとを描き、人間の生の原点を見つめた『瑠璃の波』。「周縁」に生きる人びとの光と影を描いて好対照をなす三つの短編集を収める。