レキシジーアイエスノチヘイ

歴史GISの地平

景観・環境・地域構造の復原に向けて
HGIS研究協議会 編 (川口洋(代表)・石崎研二・後藤真・関野樹・原正一郎)
ISBN 978-4-585-22022-0 Cコード 1020
刊行年月 2012年3月 判型・製本 B5判・並製 288 頁
キーワード アーカイブズ,アジア

定価:4,400円
(本体 4,000円) ポイント:120pt

 品切 
書籍の詳細
歴史GIS(歴史地理情報システム)の最重要課題を提示!

★推薦文★
古文書、古地図、遺物・遺構など多様な史資料の集約・可視化・時空間計量分析を図る情報学と、過去に生きた人々の日常生活の復原をめざす歴史地理学とのコラボレーション―歴史GISは、極度に専門分化した近代科学の問題点を克服して、位置情報と時間情報を軸に人々の暮らしを総合的に捉え直す「しくみ」としても有用と思われる。今後のますますの発展に期待したい。
(国立国会図書館長 長尾 真)

 

 

目次
序章 歴史GIS研究の課題

第1編 基礎技術
第1部 歴史GISアーキテクチャの開発
第1章 時空間情報処理ツールHuTime・HuMapの開発と利用
第2章 GLOBALBASEアーキテクチャと歴史地図ベースの共有
第3章 暦象オーサリング・ツールの開発
展望

第2部 デジタル地名辞書の構築
第4章 外邦図の活用
第5章 古事類苑・地部GISデータの作成
第6章 地図・地名データベースの構築
展望

第2編 景観・環境・地域構造の復原
第3部 古地図・絵図・古写真の分析
第7章 『乾隆京城全図』と古写真を用いた北京古景観の再現
第8章 洲本城下絵図のGIS分析
第9章 近世京都の刊行都市図に描かれた空間
展望

第4部 人口の分布と移動
第10章 東北タイのソンクラーム川流域にみる現代開拓農村の形成過程
第11章 江戸時代にける人口移動分析システムの試作
第12章 明治期の奈良盆地における集落の中心性
展望

第5部 集落形成と自然環境
第13章 ハノイ都市形成過程:GIS-4D分析
第14章 ハノイの都市形成と自然環境
第15章 奈良盆地歴史地理データベースの構築とその利用
第16章 GISを用いた平城京の古地形の定量的復原と市街地の立地分析
第17章 近世・近現代越後における災害史研究の可能性
第18章 17-19世紀の尾張平野における中心と周辺
展望

終章 歴史GIS研究の発展に向けて
プロフィール

川口洋(かわぐち・ひろし)
帝塚山大学経営情報学部・教授。専門は、歴史地理学、歴史人口学。

石崎研二(いしざき・けんじ)
奈良女子大学文学部・准教授。専門は、都市地理学、数理地理学。

後藤真(ごとう・まこと)
花園大学文学部・専任講師。専門は、情報歴史学、史料学。

関野樹(せきの・たつき)
総合地球環境学研究所・准教授。専門は、環境情報学。

原正一郎(はら・しょういちろう)
京都大学地域研究統合情報センター・教授。専門は、情報学。

書評・関連書等

・「地理月報」(第529号)にて、本書の紹介文が掲載されました。
・「歴史地理」(55巻2号 2013年3月)にて、本書の書評が掲載されました。(評者:小方登(京都大学))

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