カートは空です。
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『空山』は6つの独立した物語によって、チベット族の村の1950年代から1990年代までの変遷をたどる大長篇。本書はこのうち第1部の2作品を収録している。「風に散る」は50年代、貧困と差別の中で生きる母子家庭とこれを助ける還俗した僧侶とその息子を描く。「天の火」は森林火災を背景に、文革で迫害を受けた巫術師の生涯を描く。
阿来(アーライ/A Lai)1959年、四川省生まれ。母親がチベット族、父親が回族。トラクター運転手、小中学校の教師を経て、84年から文学雑誌の編集者となり、そのかたわら、文学創作を始める。長篇『塵埃落定』(1998)は四川省のチベット族地区の族長一家の盛衰を描く大作で、第5回茅盾文学賞を受賞。現在は四川省作家協会の主席をつとめている。
・「読売新聞」(2012年6月17日)にて、本書の書評が掲載されました。(評者:橋爪大三郎(東京工業大学))・「チベット文化研究会報」(2012年7月号)にて、本書の書評が掲載されました。・「東京新聞」(2012年12月30日)の「2012 私の3冊」にて、『空山』の紹介文が掲載されました。(選者:藤井省三(東京大学教授))