カートは空です。
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『神木』は中国の格差社会を背景に、出稼ぎ労働者をだまして命をねらう炭鉱夫の文字通り命がけの厳しい生活を描く。「神木」とは「石炭」のこと。『盲井』のタイトルで映画化され(監督、脚本ともに李揚)、2003年ベルリン映画祭銀熊賞を受賞して話題を呼んだ。ほかに中篇1作と短篇6作を収録。
劉慶邦(リュウチンバン/Liu Qingbang)1951年、河南省の生まれ。中学卒業後、農民や炭鉱夫を経験。78年、北京に出て「中国煤炭報」社で編集の仕事をするかたわら創作を始める。農村や炭鉱を舞台にした細やかな描写に特徴がある。2001年、短篇『鞋』が魯迅文学賞を短篇部門で受賞。長篇、中篇も書くが、短篇を得意とし「短篇王」とも呼ばれる。