カートは空です。
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四川省の架空の町・銀城(岩塩生産で有名な自貢がモデル)を舞台に、国共内戦から文化大革命を経て、改革開放に至るまでの劇的な社会の変遷を、この地で塩業を営む大家族三代の歴史として描く大河小説。伝統的産業を守る名家と新興の企業家の対立抗争を柱に、凄絶な時代の渦に呑みこまれていく非情の人間模様を描き出している。
李鋭(リールイ/Li Rui)1950年、北京生まれ。文革中は山西省の山村に下放。編集者を経て、88年より山西省作家協会の専業作家。農民の言語を取り入れた骨太の作品で知られる。『厚土―呂梁山印象』シリーズ(86‐88)、『無風の樹』(95)など、その作品群には公認された歴史を個人の血の体験の集積として捉え直そうとする作家としての情念が強く感じられる。