立松和平全小説21
フソノチヘ

父祖の地へ

立松和平 著
ISBN 978-4-585-01289-4 Cコード 0393
刊行年月 2013年7月 判型・製本 A5判・上製 376 頁
キーワード 昭和,近現代

定価:4,950円
(本体 4,500円) ポイント:135pt

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書籍の詳細
故郷をでる時の望みはなんやった。わしはそれを思いだすんよ

兵庫県、生野銀山からはるばる足尾へとやって来た三人の若き坑夫たち。
曾祖父をモデルに、何もかもが「豊か」になる未来を夢見て足尾銅山の再開発に挑んだ坑夫たちの姿を生き生きと描く長編『恩寵の谷』を収録。日本の近代化を牽引した明治期足尾銅山の活況を描く本作は、鉱毒事件の闇を描いた『毒 風聞・田中正造』(全集第22巻収録)と対をなす畢生の大作である。

 

 

目次
「恩寵の谷」
プロフィール

立松和平(たてまつ・わへい)
1947年栃木県生れ。早稲田大学政治経済学部卒。
在学中に「自転車」で早稲田文学新人賞。卒業後、種々の職業を経験、故郷に戻って宇都宮市役所に勤務。1980(昭和55)年「遠雷」で野間文芸新人賞、1993(平成5)年『卵洗い』で坪田譲治文学賞、1997年『毒─風聞・田中正造─』で毎日出版文化賞、2002年歌舞伎座上演「道元の月」台本で大谷竹次郎賞、『道元禅師』で2007年泉鏡花文学賞、2008年親鸞賞を受賞。
2010年逝去。

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