カートは空です。
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日本の近代化を強力に牽引、空前の活況を呈していた足尾銅山。しかし、銅の精錬により排出された「毒水」が渡良瀬川に流出していく…。 魚や鳥、ノミやシラミたちの語りから、最大規模の公害となった足尾鉱毒事件と戦う田中正造を描く『毒 風聞・田中正造』(1997年度毎日出版文化賞)に、島原の乱を題材にキリシタンと封建秩序との戦いを描く。 長編歴史小説「奇蹟 風聞・天草四郎」を併せる。
立松和平(たてまつ・わへい)1947年栃木県生れ。早稲田大学政治経済学部卒。在学中に「自転車」で早稲田文学新人賞。卒業後、種々の職業を経験、故郷に戻って宇都宮市役所に勤務。1980(昭和55)年「遠雷」で野間文芸新人賞、1993(平成5)年『卵洗い』で坪田譲治文学賞、1997年『毒─風聞・田中正造─』で毎日出版文化賞、2002年歌舞伎座上演「道元の月」台本で大谷竹次郎賞、『道元禅師』で2007年泉鏡花文学賞、2008年親鸞賞を受賞。2010年逝去。