カートは空です。
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明治・大正・昭和の激動の世紀に、日本人はいかに苦難と苦悩の道を歩み、希望をつないできたか。時代の証言として描かれた近代精神史を、長く遺族の手元に残された著者訂正本を底本に、完全版として刊行。別巻となる17・18巻には関連性の高い中編2作に加え、刊行時の対談や最晩年の随筆など、『人間の運命』を別角度から照射する諸作品を収録。
芹沢光治良(せりざわ・こうじろう)明治29年(1896)5月4日、沼津市我入道に生まれる。楊原小学校から県立沼津中学校、第一高等学校を経て、東京帝国大学経済学部に入学。在学中、高等文官試験に合格し、卒業後、農商務省に入ったが、官を辞してフランスに留学。滞在中結核に冒され、スイスで療養生活を送り、帰国後書いた「ブルジョア」が『改造』に当選して作家生活に入る。「巴里に死す」「サムライの末裔」でフランス友好国際大賞、代表作である大河小説「人間の運命」で芸術院賞を受賞。また、多年にわたるユネスコ運動の功績で勳三等瑞宝章を、さらに日仏文化交流の功労者としてフランス政府からコマンドール章を受ける。日本ペンクラブ会長、文芸家協会理事、ノーベル賞推薦委員、日本芸術院会員などを歴任。昭和55年(1980)沼津市名誉市民となる。89歳より「神の微笑」から始まる神シリーズ8冊を執筆。平成5年(1993)3月23日、東京都中野区東中野の自宅において逝去(享年96歳)。
・「産経新聞」(2013年10月27日)にて、本書の紹介文が掲載されました。・「朝日新聞」(2013年11月24日)にて、本書の紹介文が掲載されました。