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中国中世四川地方史論集

中林史朗 著
ISBN 978-4-585-22118-0 Cコード 3022
刊行年月 2015年5月 判型・製本 A5判・上製 568 頁
キーワード 中国

定価:11,000円
(本体 10,000円) ポイント:300pt

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書籍の詳細

中国古代~中世の巴蜀地方(現代の四川地方)の歴史を専門とする著者の過去の論文をまとめた一冊。
近年、四川省を主にその周辺地域からも数々の遺跡が発見されたことから、考古学的資料に基づく四川地方史の研究が盛んになっている。これを機会に、巴蜀の地域史研究に意義あると思われるもの十五点を選び本書に収録。20年間、巴蜀(広義での益州)とその周辺地域を中心とする氏族・豪族集団政権の興亡、経済の浮沈、文化の盛衰等の歴史を時代(上古から中世期)順に、数多くの文献を駆使して研究した論文集。

 

 

目次
序 進藤英幸(元明治大学教授)

第一編 先秦両漢篇
第一章 古代巴蜀地方について-「蜀王本紀」の世界より-
第二章 西漢時代における益州について-巴蜀地方を中心として-
第三章 東漢時代における益州について-「後漢書」を中心として-
第四章 後漢末晋初における地方学者の動向-譙周グループを中心として-
第五章 試論・蜀漢政権の成立過程とその存在意義-ドラマとしての三国鼎立-

第二編 両晋篇
第一章 西晋初期政治史の一断面-征呉問題と巴蜀人士-
第二章 李氏集団の展開とその性格-西晋末益州の状況を繞って-
第三章 晋代巴蜀地方における諸変乱の性格について-五斗米教の余風-
第四章 杜弢の乱始末-建鄴軍府と巴蜀流民の動向-
第五章 周・毛二氏と譙縦の乱-東晋末益州の状況を繞って-

第三編 南北朝篇
第一章 南朝時代における巴蜀地方について-人々の軌跡を追いながら-
第二章 南朝時代における巴蜀地方についての補論-北朝に仕えた人々-

附論
其の一 袁宏管見-政治的動勢と『後漢紀』-
其の二 廬江・何氏考-南朝貴族の一形態-
其の三 温子昇管見-政治的動勢と文学的評価-

あとがき(含、初出一覧)
プロフィール

中林史朗(なかばやし・しろう)
1950年島根県生まれ。大東文化大学大学院文学研究科中国学専攻博士課程単位修得満期退学。大東文化大学文学部中国学科教授、東洋研究所所長。
著書に『諸葛孔明語録』(明徳出版、1986年)、『商卜文集聯』(省心書房、1990年、鈴木晴彦と共著)、『華陽国志』(明徳出版、1995年)、『三国志研究要覧』(新人物往来社、1996年、渡邉義浩と共著)、『後漢紀』(明徳出版、1999年、渡邉義浩と共著)。監修に『中国博物館~100館の収蔵物に見る文化とその歴史~』(ポニーキャニオン、2008年、萩庭勇と共監)。

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